本日はタバコを吸われる犬の飼い主さんには是非読んで欲しい話になります。厚生労働省は日本で受動喫煙によって「肺がん、心筋梗塞、脳卒中、乳幼児突然死症候群」などで死亡する人数は、年間15,000人と発表しています。
(写真:厚生労働省公式HPのpdf資料より)
では、タバコを吸われる家庭で共に過ごす愛犬にはどんな影響を受けると思いますか?飼い主さんが知らない、かなり危険で悲惨な犬の受動喫煙について
実際に大切な家族をふたりも失ったわたし(※ミルキーパパ)の実体験も交えてお伝えして行きます。
愛犬が死ぬ!誤飲やタバコの影響
犬を飼っているけど、まだタバコを辞められない方っていますか?
タバコって体に悪いし、会う人に必ず口や息が臭いとか、歯がヤニで変色して汚いとか、体臭が臭いとか間違いなく思われてるだろうし
どんどん値上げするし辞めようかなぁ〜⁉︎って思いながらも中々辞められない人も多いのではないでしょうか?
初めてカミングアウトしますが、わたし(※ミルキーパパ)はかなりのヘビースモーカーでした。さらに父も母もヘビースモーカーさらには姉までヘビースモーカーでした…。
因みにわたしは禁煙してから10年以上たっていますが、父は喫煙の影響による死因トップの心筋梗塞で59歳で亡くなりました。
当時実家で飼っていた愛犬ロッキー(シーズー)は13歳で「安楽死」という決断をするしかなく動物病院で安楽死させました。
愛犬家さんの多くは「安楽死」を反対される方が多いと思います。ですが実家のロッキーに関しては「安楽死」の決断しかなかったと今でも思います。
なぜ、ロッキーは「安楽死」させるしかなかったのかと言うと手術で切除出来ない悪性の腫瘍が足の付け根のリンパの所にできてしまい、あっという間に成人男性の拳サイズまで巨大化してしまったのです。
さらには、そのせいで歩行も困難になり転んだ拍子に眼球を破裂させる事故も起きてしまいロッキーは失明してしました。
自力での排泄も困難になって行きました。これは元気だったロッキーの不調を感じてからわずか7〜8ヶ月の出来事です。
通院や手術で何度も何度も家から片道1時間かけて当時名医で有名だった動物病院に通い続けました。まともに歩けなくなってしまったロッキー。唯一食欲だけはあったのが家族の望みでした。
ロッキーは生きてはいるものの、かなり大変な状況でした。病院に伺うたびに獣医師は常に「安楽死」を進めて来ました。
そして何度か家族会議をしましたが1番世話をし続けて、病気が悪化し始めた大変な時期もずーっと支え続けていた母が
まだ必至に生きようとしている
我が子を自ら殺すなんて嫌!
って強く反対していました。(※当時、姉と私は成人し実家を出ていた為、実質、母親一人が世話をしていた子でした)
わたし達家族も当然、母の意見を尊重しました。
でも、痛々しいあの子を見ると安楽死は苦しまず注射後、瞬時に息を引き取るとの先生の話を聞いていたので、その方があの子がこれ以上苦しまなくて良いのでは?と思いわたし個人の意見は「安楽死」だと母親には伝えました。
姉も同意見を母に伝えて居ました。結果的に、数週間後に母は「安楽死」をひとつ条件付きで受け入れました。
その条件とは
- 私は病院に入らない。
- 安楽死に付き添わない。
でした…。
そしてある日、家族が集まり病院に車で向かいました。道中、母はずーっと泣いて居ました。その後、病院に着くと母は車に一人残り、私たちは病院に向かいました。
愛犬は、何かを悟っているかの様でした…。
今まであれだけ痛くて、嫌な思いをしながら通院していた病院を何故か、この日だけは怖がらず、震えもなく、取り乱す事も鳴き声一つあげずリラックスして居るんですよ。
そして、その時は一瞬でした
わたしの両腕の中で抱かれたまま。
先生が注射器に何か液体を詰めて愛犬の右手に刺しました。すると…。
スーッと愛犬は眠る様に目を閉じて呼吸が止まり、心臓の鼓動も静かに止まりました…。
まるで時が止まった様な静寂な空気が流れて居ます。
わたしはその瞬間、気丈に振る舞って居たせいなのか?悲しさも怖さも一切無かったのに瞳から、一気に涙が溢れ出ました。
子供時代から、共に過ごした10年間あの子との嬉しかった思い出。かけがえの無い思い出が走馬灯の様に頭の中を駆け巡って居ました。
今でも鮮明に覚えています。あの子はわたしの腕の中で安らかに寝ているみたいでした…。
横を見ると声を出して姉や付き添いで来た姉の子供たちが泣き崩れて居ます。そんな中、わたしは反対に溢れ出た涙はスーッと引いて行き。
何故か、ほっとした様な私がいた事を覚えています。
先生に、ありがとうございました。と伝え、姉や姉の子供たちの手を引き病院を出るときには涙ひとつ無くわたしは、一人冷静でした。
病院の駐車場の車で待つ母は外にまで聞こえる様な声で、車内で泣き崩れて居ました。わたしは母に励ましの声を掛けましたが聞く耳も持たず。
わたしが抱えている亡き愛犬にすり寄って泣き崩れ。何度も何度も「ロッキー、ロッキー」と呼んでは「ごめんね、ごめんね〜本当にごめんなさい…。」って謝り続けて居ました…。
蝉の鳴き声が鳴り止まない炎ゆる日の出来事。これが私たち家族に起きた愛犬との別れです。
スマホもインターネットも無かった当時タバコの副流煙が愛犬を「がん」で苦しめるなんて、誰も知るよしもありませんでした。
タバコの煙の種類
- 主流煙とは喫煙している本人が吸い込む煙の事で
- 副流煙とはタバコの先から出る煙の事で受動喫煙とは室内などで周りに居る人や犬が吸ってしまうタバコの煙の事です。
厚生労働省によると副流煙に含まれる有害物質は主流煙よりも
ニコチンが2.8倍
タールは3.4倍
一酸化炭素は4.7倍
多く含まれ発癌性科学物質のベンゾピレン、ニトロソアミンなども含まれています。人において受動喫煙による肺ガンと心筋梗塞などの死亡者数は年間15000人と言われています。
さらに犬にも同じように受動喫煙により一番影響を受けやすいのはリンパ腫で続いて
「肺がん」
「鼻腔がん」
「副鼻腔がん」
などの発生率の増加が報告されています!がん以外にも喘息や気管支炎などの呼吸器疾患のリスクも高まります。
しかもタバコの煙に含まれる
有害物質の粒子は重いため
部屋の下の方に溜まります。
犬は人間より下に居るため有害物質が多い所で常に生活する事になります。他にも、三次喫煙と言う言葉をご存知でしょうか?カーテンやカーペット犬のベッドに犬のおもちゃのぬいぐるみ
飼い主さんの部屋着スエットや犬のパジャマや犬服、タバコを吸う飼い主さんに抱っこをされる事でも犬の被毛にべったりとタバコの煙の有害成分が付着してしまいます。
その残留物が被害をもたらします。愛犬が何気なくそれらを舐めた瞬間、有害物質が体の中に入って三次喫煙になります。
愛犬が吸い込んでしまう受動喫煙には大きなリスクが有る事をご理解頂ければ幸いです。
犬の死因の第1位は
悪性の腫瘍(がん)です。
自分が好きで吸うタバコは自己責任かもしれない。では何も知らない罪もない愛犬の健康や命はどうですか?
どんな時もあなたを信じて癒し、そばに居てくれる愛犬との「幸せな時間」が、ある日突然に終わってしまう出来事の大半は飼い主さんの考え方や行動が原因で起きています。
この想い、当時の私たち家族にも届いてほしい。病気しらずであんなに元気だったのにロッキーもっと生きたかったよね…。本当にごめんね…。
そして君がある日、突然やって来てくれて人生が大きく変わったよ!家族に沢山の幸せを届けてくれて本当にありがとう!